レノメイジvsローグのカード選択 (Pavel vs Greensheep)
問題の盤面
この盤面はHearthstone EU Winter Playoff Final 3戦目、レノメイジvsアグロローグの後攻5ターン目の盤面です。いくつかの選択肢が考えられますが、どの選択が最も正解に近いと言えるのでしょうか?
あなたなりの答えを出せたのであれば下にスクロールしてPavelの取った行動を確認してみましょう。
Twitterの投票結果
— Jimon (@Jimon_GG) 2017年2月22日
Pavel's Answer
忘れられた松明+酸性のウーズ
この行動に対する考察
ここからは個人的な考察となります。一つの意見として見ていただければ幸いです。
何故、ちんけなバッカニーアを処理しないのか
この盤面で《ちんけなバッカニーア》を処理しない理由としては、《魔力の炸裂》使用したくないという理由が挙げられます。
この盤面を見たときに多くの人(Pavelとは異なる行動を選択した)は、《ちんけなバッカニーア》と《SI:7》を如何に処理して受けるダメージ量を減らすのかを考えたことだろうと思います。しかし、この盤面で《魔力の炸裂》を使用することは悪手であると言わざる負えません。
魔力の炸裂を使用しない理由とは
まず、《魔力の炸裂》を使用した場合と《酸性のウーズ》を代わりに使用した場合を比べてみましょう。その際、最終的に盤面に残る打点が1点しか変化しないのです。もし、次のターンにヒーローパワーを使用されてしまった場合には、盤面の打点が2点上がってしまうのですが、その場合は相手が残り4マナで行動すること、《酸性のウーズ》を処理することを強いることができます。つまり、相手が打点を2点上げ、《酸性のウーズ》を処理するために2マナを払い、《墓荒らし》といったマナカーブの良いカードを持っていない場合は大幅なテンポロスを引き起こす結果になるのです。そして、《酸性のウーズ》のカードバリューを最大限に活かせるのはこの盤面をおいて他にはないでしょう。
また、《魔力の炸裂》は相手の次のターン、相手がどのようなミニオンを出してきたとしても対応しやすいカードであることも理由の一つとして挙げられます。ローグというヒーローは、あまりスタッツの高いミニオンが採用されておらず、大きいミニオンであっても《アジュア・ドレイク》や《墓荒らし》といったヘルス4のミニオンが大半です。そのため、次のターンが6ターン目であることも考えると《ブラッドメイジ・サルノス》と《魔力の炸裂》を合わせて手札に保持しておく方が次のターンのテンポの取り方、そして行動の幅が大きく広がることになります。
松明を使用する理由と他のミニオンを展開しない理由
Twitterで挙げていた選択肢に一応、《忘れられた松明》を使用しない選択肢を載せていたのでそこについても補足する形で少し書き残しておこうかと思います。
レノメイジを使用する上での大前提としてヘルスを極力守るということがあります。また、相手がローグということもあり、コントロール対決でないため、《レノジャクソン》や《アレスストラーザ》といった大きくアドバンテージを取れるミニオンを手札に持ってくる、そして使用するまで時間稼ぎする必要があるためです。
そして、《忘れられた松明》はマナコストが重たい分、細かいミニオンやスペルト同時に使いづらいといったデメリットを抱えています。そのため、今回の盤面でいえば5マナを綺麗に使い切るために《酸性のウーズ》と組み合わせて使う方が《魔力の炸裂》などを使用した細かいマナカードを使用することよりも後々の展開が楽になることが多いのです。
あとがき 最も正解に近い答えにたどり着くために
今回は突発的な記事となってしまったため、内容としてあまり深いところまで書けず申し訳ございません。しかしながら、このような問題を用意することで自身では選択肢として考えなかった行動まで考えることができたのは良かったのかなと思っています。
実際、ハースストーンはその選択肢の多さから確実に正解だと言える選択が多くありません。しかし、できる限り正解に近いプレイングを選択し続けるにはあらゆる選択肢について整理して考え続けることが重要なのではないでしょうか。
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